
中東の世界遺産完全ガイド!ランキング・行き方・ベストシーズンから選ぶ絶景10選!
「中東の世界遺産って、どんなところがあるんだろう?」
「数が多すぎて、どこから見ればいいのかわからないし、どうやって行くかも不安…」
そう思って、ここにたどり着いたあなたは、もう中東の世界遺産が持つ、その奥深い世界に興味を持ち始めていますね。それでは、あなたの中東世界遺産旅行の『完全なガイドブック』をご紹介します。
費用感やベストシーズンといった旅の準備に必要な情報から、死ぬまでに行きたい絶景10選まで、このページを読み終えたとき、あなたはきっと、中東への旅の具体的な計画を立て始めているでしょう。さあ、あなたの冒険を始めましょう!
旅の準備編:中東の世界遺産を訪れる前に知っておくべきこと
1. 中東を旅するベストシーズンはいつ?
中東は地域によって気候が大きく異なりますが、ほとんどの国で10月〜4月が観光のハイシーズンです。
- 10月〜4月(ハイシーズン): 気温が穏やかで、日中の観光も快適です。特に12月〜2月は涼しく、過ごしやすいでしょう。
- 5月〜9月(オフシーズン): 気温が40℃を超えることもあり、非常に暑いです。観光には不向きですが、航空券やホテルの料金は安くなる傾向にあります。
2. 服装とマナーは?
中東はイスラム教の国が多いため、宗教的なマナーを尊重した服装を心がけましょう。
- モスクや教会: 女性は髪を隠すためのスカーフや、肌の露出を避ける服装(長袖・長ズボン)が必要です。男性も短パンやタンクトップは避けましょう。
- 遺跡や街中: 日差しが強いので、帽子やサングラス、UVカットの長袖がおすすめです。歩きやすいスニーカーも必須です。
3. 現地通貨と旅の費用感
各国の通貨は異なりますが、共通して言えるのは、裕福な産油国とそうでない国で旅費が大きく変わるということです。
- 産油国(UAE、カタールなど): 物価は高く、日本とほぼ同等かそれ以上。1日の旅費は1万円〜3万円が目安です。
- 非産油国(エジプト、ヨルダンなど): 物価は安く、現地のローカルな場所を利用すれば安価に抑えられます。1日の旅費は5,000円〜1万円が目安です。
中東の世界遺産完全ガイド!一覧から選ぶ絶景10選
まずは、中東の主要な世界遺産の中から、初心者におすすめの絶景10選を、ランキング順に一覧でご紹介します。
【その他の中東の世界遺産】
絶景、中東の世界遺産おすすめ10選(ガイド)
上のリストのランキング順に、見どころや行き方を詳しく解説します。
1位:ペトラ(ヨルダン)
- 【詳細】: 紀元前1世紀頃、岩山をくり抜いて造られたナバテア人の都。かつての隊商貿易の中継地として栄え、**「美しい」**と讃えられました。
- 【見どころ】:
- シーク: 全長約1.2km、幅数メートルの岩の裂け目を歩く体験は、まるで冒険映画の主人公になった気分です。
- エル・ハズネ: 映画『インディ・ジョーンズ』の聖杯神殿のモデル。突然目の前に現れる姿は、思わず息をのむ美しさです。
- 修道院: 800段もの階段を登った先にあり、ペトラ全体を見渡せる絶景スポット。
- 【行き方】:
- 首都アンマンからバスで約3〜4時間。ツアーも豊富で、個人旅行でも訪れやすいです。
- 【ベストシーズン】: 10月〜4月。夏は非常に暑く、熱中症に注意が必要です。
- 【費用感】: 入場料は約7,000円〜10,000円(1日券)。
- 【所要時間】: 見どころを回るのに丸1日かかります。
2位:ギザのピラミッド(エジプト)
- 【詳細】: クフ王、カフラー王、メンカウラー王の3つの大ピラミッドと、スフィンクスからなる古代エジプトの王墓。
- 【見どころ】:
- 大ピラミッド: 実際に中に入ることができ、ひんやりとした古代の空気を感じられます。
- スフィンクス: ライオンの体に人間の顔を持つ巨大な像。夕日を背景にしたシルエットは、写真映えする絶景です。
- 【行き方】:
- 首都カイロからタクシーまたはバスで約30分。
- 【ベストシーズン】: 10月〜4月。
- 【費用感】: 入場料は約2,000円〜3,000円。
- 【所要時間】: 半日〜1日。
3位:イスタンブール歴史地区(トルコ)
- 【詳細】: アジアとヨーロッパを結ぶこの街は、ローマ、ビザンツ、オスマン帝国の歴史が凝縮された場所。
- 【見どころ】:
- アヤソフィア: かつて教会、モスクとして使われた歴史を持つ壮大な建築物。
- ブルーモスク: 6本のミナレット(尖塔)が特徴的な、オスマン帝国を代表するモスク。
- トプカプ宮殿: オスマン帝国のスルタンが住んだ壮大な宮殿。
- 【行き方】:
- イスタンブール市内の主要観光地は、トラムや徒歩で回れます。
- 【ベストシーズン】: 4月〜6月、9月〜10月。
- 【費用感】: 多くの施設は有料ですが、セット券やミュージアムパスがお得です。
- 【所要時間】: 地区全体をじっくり回るには2日以上。
4位:ワディ・ラム保護区(ヨルダン)
- 【詳細】: ヨルダン南部に広がる、約720平方kmの広大な砂漠地帯。「月の谷」とも呼ばれています。
- 【見どころ】:
- 砂漠の絶景: 赤い砂漠、奇岩、自然のアーチなど、まるで火星のような非日常的な風景。
- ラクダ乗り: 現地の人々のガイドで、ラクダに乗って砂漠を巡る体験ができます。
- 【行き方】:
- 首都アンマンからバスで約4〜5時間。ペトラから南下するのが一般的。
- 【ベストシーズン】: 10月〜4月。夏は非常に暑いです。
- 【費用感】: 砂漠ツアーは約10,000円〜20,000円。
- 【所要時間】: 半日〜1泊2日のツアーが一般的。
5位:イスファハーンのイマーム広場(イラン)
- 【詳細】: 17世紀に造られた、世界で2番目に広い広場。ユネスコの世界遺産に登録されています。
- 【見どころ】:
- イマーム・モスク: 広場の南側に位置する、壮麗なイスラム建築。
- シェイフ・ロトフォッラー・モスク: 繊細なタイル装飾が美しいモスク。
- 【行き方】:
- テヘランから飛行機で約1時間。またはバスで約5〜6時間。
- 【ベストシーズン】: 3月〜5月、9月〜11月。
- 【費用感】: 広場は無料。各施設への入場料は数百円程度。
- 【所要時間】: 半日〜1日。
6位:アブ・シンベル神殿(エジプト)
- 【詳細】: ラムセス2世が建造した巨大な岩窟神殿。アスワン・ハイ・ダム建設時に、移築されました。
- 【見どころ】:
- 大神殿: 高さ20mのラムセス2世の坐像が4体並ぶ、圧倒的なスケール。
- 至聖所: 内部には年に2回だけ太陽光が差し込む神秘的な空間があります。
- 【行き方】:
- アスワンからバスツアーで約3時間。早朝に出発するのが一般的。
- 【ベストシーズン】: 10月〜4月。
- 【費用感】: 入場料は約2,000円〜3,000円。
- 【所要時間】: 半日。
7位:アル・ヒジュルの考古遺跡(サウジアラビア)
- 【詳細】: ペトラと同じナバテア人が築いた都市遺跡。砂漠の中に残された巨大な墓所群が特徴です。
- 【見どころ】:
- ライオンの墓: 岩を削って作られた、ライオンの像が特徴的な墓。
- 砂漠の絶景: 砂漠の中に点在する遺跡群と、奇妙な形の岩山が織りなす絶景。
- 【行き方】:
- アル・ウラーの街が拠点。そこからツアーに参加するのが一般的。
- 【ベストシーズン】: 10月〜3月。
- 【費用感】: ツアーに参加するのが一般的で、費用は数万円。
- 【所要時間】: 半日〜1日。
8位:パルミラ(シリア)
- 【詳細】: 「砂漠の真珠」と呼ばれた、ローマとペルシア文化が融合した古代都市。現在は内戦の影響で破壊された部分も多い。
- 【見どころ】:
- 列柱道路: 遺跡の中心を貫く、巨大な柱が並ぶ道路。
- ベル神殿: ローマ時代の神殿跡。
- 【行き方】:
- 現在はシリア国内での旅行が困難なため、訪問は難しい状況です。
- 【ベストシーズン】: 10月〜4月。
- 【費用感】: シリア国内での旅行は困難。
- 【所要時間】: 1日。
9位:ペルセポリス(イラン)
- 【詳細】: 紀元前6世紀に築かれた、古代ペルシア帝国の壮大な都の遺跡。
- 【見どころ】:
- 百柱の間: 100本の柱が立ち並んでいた、壮大な空間。
- アパダーナ: 巨大な柱の頭には、牛やライオンなどの彫刻が施されています。
- 【行き方】:
- シーラーズからタクシーをチャーターするのが一般的。
- 【ベストシーズン】: 3月〜5月、9月〜11月。
- 【費用感】: 入場料は約数百円。
- 【所要時間】: 半日〜1日。
10位:バールベック(レバノン)
- 【詳細】: ローマ時代からの壮大な神殿が残る、中東屈指のローマ遺跡。
- 【見どころ】:
- バッカス神殿: 保存状態が非常に良く、ローマ建築の傑作として知られています。
- ジュピター神殿: 巨大な柱が並ぶ、圧倒的なスケールの神殿跡。
- 【行き方】:
- ベイルートからバスやタクシーで約2時間。
- 【ベストシーズン】: 4月〜10月。
- 【費用感】: 入場料は約1,000円〜1,500円。
- 【所要時間】: 半日。
旅がもっと楽しくなる!アラビア語講座
中東の世界遺産を旅するなら、アラビア語を少し知るだけで、楽しさが倍増します。
まとめ:中東の世界遺産は、あなたの冒険を待っている!
今回ご紹介した中東の世界遺産についてのガイドは、いかがでしたか?
中東の世界遺産は、単なる観光スポットではありません。それは、人類の歴史を肌で感じ、新たな発見をするための、「旅する教科書」です。これを読んで、旅のイメージが少しでも膨らんだなら、もうあなたは中東への旅の第一歩を踏み出しています。ぜひ、あなたの冒険を計画し、この壮大な歴史の物語を、自らの目で確かめてみてください。