
【保存版】アラビア語で「ありがとう」は?!カタカナ発音・返事・男女別フレーズ一覧
アラビア語で「ありがとう」と言えば、「シュクラン(Shukran)」が最も有名な言葉です。
エジプトでもドバイでも、どの国でも通じる魔法の言葉ですが、実は相手が目上の人だったり、もっと深く感謝を伝えたい時には別の言い回しもあります。
そこで今回は、基本の「ありがとう」から、ネイティブがよく使う「神のご加護を」といった丁寧な表現、そして「どういたしまして」という返事まで、すぐに使えるフレーズを一覧で紹介します。
【3秒でわかる】アラビア語の「ありがとう」一覧表
時間がない方は、まずこの基本の一覧だけ覚えればOKです!
ありがとう
- カタカナ読み:シュクラン
- アラビア語:شكراً
- 使う相手:誰にでもOK
本当にありがとう
- カタカナ読み:シュクラン ジャジーラン
- アラビア語:شكراً جزيلاً
- 使う相手:丁寧・強調
(男性へ)ありがとう
- カタカナ読み:マシュクール
- アラビア語:مشكور
- 使う相手:男性・友人
(女性へ)ありがとう
- カタカナ読み:マシュクーラ
- アラビア語:مشكورة
- 使う相手:女性・友人
どういたしまして
- カタカナ読み:アフワン
- アラビア語:عفواً
- 使う相手:返事

基本の「ありがとう」:Shukran(シュクラン)
最も一般的で、いつでもどこでも使えるのがこれです。
- シュクラン(Shukran / شكراً)
英語の「Thank you」と同じ感覚で、お店の店員さんから友達まで幅広く使えます。
発音のコツは、「シュ」を強めに言い、「ク」は喉の奥で軽く音を止めるようなイメージです。「シュークラン」と伸ばしすぎず、「シュクラン!」と短く言うとネイティブっぽく聞こえます。
丁寧な「本当にありがとう」:Shukran Jazeelan
「シュクラン」だけでは感謝しきれない時、フォーマルな場面ではこちらを使います。
- シュクラン ジャジーラン(Shukran Jazeelan / شكراً جزيلاً)
「ジャジーラン」は「非常に・たくさん」という意味です。
何か大きな助けを受けた時や、ビジネスの場面ではこの言葉を使うと相手に誠意が伝わります。
ネイティブが喜ぶ「神のご加護を」:Barak Allah Fik
アラビア語圏ならではの、とても美しい感謝の表現があります。イスラム教徒の方に対して使うと、非常に喜ばれます。
- バーラカッラー フィーク(Barak Allah Fik / بارك الله فيك)
直訳すると「あなたに神の祝福がありますように」という意味ですが、日常会話では「(お世話してくれて)ありがとう」というニュアンスで頻繁に使われます。
【注意】相手の性別で語尾が変わります
アラビア語の面白い(そして難しい)ところは、相手が男性か女性かで言葉が変わる点です。
- 男性へ言う時 :バーラカッラー フィーク(Fik)
-
女性へ言う時 :バーラカッラー フィーキ(Fiki)
もし迷ったら、基本の「シュクラン」を使えば間違いありません。

男性・女性で使い分ける「ありがとう」
親しい間柄やSNSなどでは、受動態を使った以下の表現もよく聞かれます。「感謝されています=ありがとう」というニュアンスです。
- 男性へ:マシュクール(Mashkur / مشكور)
-
女性へ:マシュクーラ(Mashkura / مشكورة)
「やってくれたね、サンキュ!」くらいのカジュアルな響きがあるので、仲良くなった現地ガイドさんや友人に使ってみましょう。
「どういたしまして」の返事:Afwan
「シュクラン」と言われたら、どう返せばいいでしょうか?
セットで覚えておきたいのがこの言葉です。
- アフワン(Afwan / عفواً)
英語の「You are welcome」にあたります。
実はこの「アフワン」、「すみません(Excuse me)」という意味でも使える便利な言葉です。
- 感謝の返事として ⇒「どういたしまして」
-
人混みを通る時 ⇒「すみません/失礼」
一つの単語で二役こなせるので、旅行中にぜひ使ってみてください。
言葉が通じなくても伝わる「ジェスチャー」
最後に、言葉以上に大切なアラビア圏のジェスチャーを紹介します。
「右手を左胸(心臓の上)に当てる」
「ありがとう(シュクラン)」と言いながら、右手を胸にトントンと当ててみてください。
これは「心からそう思っています」という敬意のサインです。
もしとっさにアラビア語が出てこなくても、笑顔で右手を胸に当ててお辞儀をするだけで、あなたの感謝の気持ちは十分に伝わります。
Q&A:アラビア語の「ありがとう」でよくある質問
Q1.エジプトでも「シュクラン」で通じますか?
A. はい、通じます。
ただ、エジプト独自の言い回しとして「ムタシャッキル(Mutashakkir)」という言葉も非常によく使われます。
これは「感謝しています」という意味で、少し丁寧で温かい響きがあります。タクシーを降りる時などに使うと「おっ、知ってるね!」と喜ばれます。
Q2.友達に送るチャットやSNSではどう書けばいいですか?
A. 英語のアルファベットで「Shukran」と書くのが一般的です。
若者の間では、アラビア文字を使わずにアルファベットで会話する「アラビージー(Arabizi)」という文化があります。
- ありがとう:Shukran
- どういたしまして:Afwan または 3afwan
(※数字の3は、アラビア語特有の喉の奥を使う音を表しますが、初心者はAfwanで十分通じます)
Q3. とてもカジュアルな「サンキュ!」みたいなスラングはありますか?
A. 「イスラモー(Yislamo)」が便利です。
特にレバント地方(シリア、ヨルダンなど)で使われますが、「(その手が)無事でありますように」という意味から転じて、「(やってくれて)サンキュ!」といった軽い感覚で使われます。
友達同士なら「シュクラン」より親しみが湧く言葉です。
Q4. 国によって言葉は違うの?
A. 方言(アーンミーヤ)がありますが、ここで紹介している挨拶はどこでも通じます。
アラビア語には書き言葉(フスハ)と話し言葉(アーンミーヤ)があります。エジプト、ドバイ、モロッコなどで話し言葉は異なりますが、「アッ=サラーム・アライクム」や「シュクラン」は標準語(フスハ)なので、アラブ諸国全域で通じます。
「ありがとう」「シュクラン」
アラビア語圏の国々では、人との「つながり」がとても大切にされています。 お店の人、タクシーの運転手さん、道を聞いた人… ちょっとした「ありがとう」の一言で、相手との心の距離がぐっと縮まります。
アラビア語の「ありがとう」はバリエーションが豊富ですが、まずは以下の2つを覚えておけば旅は楽しくなります。
- シュクラン(ありがとう)
-
アフワン(どういたしまして)
現地の言葉を使うことは、相手への最大のリスペクトです。
ぜひ勇気を出して「シュクラン!」と声をかけてみてください。きっと素敵な笑顔が返ってくるはずです。

