
マラケシュ観光ガイド!初心者必見のおすすめスポットと楽しみ方
「マラケシュ」と聞いて、どんな街を思い浮かべますか?
『千夜一夜物語』から飛び出してきたような、活気に満ちた市場や、どこまでも続く迷路のような旧市街、そんなエキゾチックなイメージを持つかもしれません。
一方で、「治安は大丈夫?」「スークで迷子にならないかな?」といった不安も抱えている方も多くいらっしゃいます。
ご安心ください。ここでは、そんなあなたの不安を解消し、マラケシュを最大限に楽しむための魔法のランプを提供します。それでは知られざる魅力と、初心者でも安心して楽しめる攻略法を徹底解説です。
マラケシュ観光の前に知っておきたい「3つの基礎知識」
マラケシュの旅を安全に、そして最高のものにするために、まずは大前提となる情報を押さえておきましょう。
- どこにあるの?
マラケシュは、北アフリカの国 モロッコ に位置します。
- ベストシーズン
観光に最適なのは、気候が穏やかな3月~5月、そして9月~11月です。夏の暑さは非常に厳しいので注意しましょう。 - 治安
マラケシュは観光客が多く、比較的安全ですが、スリや置き引き、観光客を狙った詐欺には注意が必要です。貴重品は体の前に持ち、夜間の一人歩きは控えましょう。 - 費用感・物価
全体的に、日本と比べて物価は安めです。- 食事: 屋台なら500円~、ローカルな食堂で1,000円~。
- 宿泊: リヤド(伝統的な邸宅ホテル)でも、1泊5,000円~15,000円程度で泊まれます。
- 交通: タクシーの初乗りは約100円。
現在の治安状況は、外務省 海外安全ホームページ でご確認ください。
【絶対に外せない】マラケシュ観光の中心「ジャマ・エル・フナ広場」
マラケシュの心臓部であり、すべての旅がここから始まります。昼と夜で全く違う顔を見せるこの広場は、まさに生きたエンターテイメントです。
- 昼の顔: 蛇使いの笛の音、水の売り子のパフォーマンス、ヘナタトゥーの店、オレンジジュースの屋台など、大道芸で賑わいます。
- 夜の顔: 日が沈むと、広場は巨大な屋外レストランに大変身します。無数の屋台が並び、食欲をそそる香りが街全体を包み込みます。
ここでは、物売りとの値段交渉も旅の醍醐味の一つ。ただし、写真撮影は許可なく行うと料金を請求されることがあるので、注意が必要です。
マラケシュ観光の醍醐味!「スーク」の歩き方
ジャマ・エル・フナ広場の奥に広がるのが、世界でも有数の規模を誇る「スーク(市場)」です。
- まるで巨大な迷宮: 細い路地が複雑に絡み合い、まるで終わりのない迷路のようです。しかし、この迷いこそがスークの面白さ。
- 売っているものは?: スパイス、革製品、ランプ、絨毯、陶器など、モロッコの伝統工芸品が所狭しと並んでいます。お目当てのものを見つけたら、まずは値段を聞いてみましょう。
- 交渉のコツ: 値段は定価がないことがほとんど。最初は言い値の半分程度からスタートし、笑顔で交渉を楽しみましょう。交渉が苦手でも、買う気がないなら「シュクラン(ありがとう)」と伝えて立ち去れば大丈夫です。
マラケシュ観光の定番!おすすめスポット5選
概要 | 料金 | 所要時間 | 行き方 | ||
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マジョレル庭園 | フランス人画家ジャック・マジョレルが造り、後にイヴ・サンローランが愛した美しい庭園 | 庭園と美術館で入場料が異なります(合計で約2,000円) | 1.5~2時間 | 旧市街からタクシーで約10分 |
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クトゥビア・モスク | 街のランドマークであり、高さ77mの尖塔が美しいモスク | 外観の見学は無料 | 30分(外観見学のみ) | ジャマ・エル・フナ広場から徒歩すぐ |
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バイア宮殿 | 19世紀に建てられた、精緻なモザイクと広々とした中庭が特徴の宮殿 | 約1,000円 | 1時間 | ジャマ・エル・フナ広場から徒歩15分 |
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イヴ・サンローラン美術館 | マジョレル庭園の隣に位置し、イヴ・サンローランの生涯と作品を紹介する美術館 | 約1,500円 | 1時間 | マジョレル庭園の隣 |
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サアード朝の墳墓群 | 16世紀から17世紀に栄えたサアード朝の王族が眠る霊廟 | 約700円 | 30分 | 旧市街の中心部から徒歩圏内 |
マジョレル庭園・・・20世紀にフランス人画家が造り、後にイヴ・サンローランが修復した美しい庭園です。鮮やかな青色(マジョレル・ブルー)の建物と、サボテンやヤシの木が織りなすコントラストは、まさに写真映えの宝庫です。
クトゥビア・モスク・・・街のランドマークであり、マラケシュにいる限り、どこからでもその姿を見ることができます。イスラム教徒以外は中に入れませんが、外から眺めるだけでもその壮大さに圧倒されます。
バイア宮殿・・・19世紀の豪奢な宮殿で、精緻なモザイクや装飾が施された部屋、美しい中庭を散策できます。イスラム建築の粋を集めた、息をのむような美しさです。
マラケシュ旅行で外せないグルメ
モロッコ料理は、フランス料理やアラブ料理が融合した独特の食文化です。
- タジン: モロッコを代表する煮込み料理。肉や野菜をタジン鍋で蒸し焼きにしたもので、素材の旨味が凝縮されています。
- クスクス: 金曜日に食べられることが多い、モロッコのソウルフード。
- ミントティー: 食後や休憩時間に欠かせない、甘くて香りの良いお茶です。
- 屋台グルメ: ジャマ・エル・フナ広場の屋台では、串焼きや煮込み料理など、様々なローカルフードを楽しめます。
旅の思い出に!おすすめのお土産
- 革製品: モロッコは革製品の産地。バブーシュ(革製のスリッパ)やバッグなどが人気です。
- アルガンオイル: 「モロッコの黄金」と呼ばれる美容オイル。食用と化粧用の2種類があります。
- スパイス: 市場には色とりどりのスパイスが山積みに。サフランやクミンなど、料理好きにはたまらないお土産です。
- ランプ: 細工が美しいランプは、お部屋のインテリアにぴったりです。
旅がもっと楽しくなる!アラビア語講座
マラケシュの活気あふれる市場で使えるアラビア語を一つ覚えておきましょう。
- 市場:
سوق
(sūq)- カタカナ: スーク
- 発音のポイント:
س
(s): 舌先を上の歯茎に近づけ、「ス」と発音します。ق
(q): 喉の奥の方から発音する、日本語にはない「ク」の音です。
まとめ:さあ、魔法の街へ!
マラケシュは、単なる観光地ではなく、五感で楽しむことができる特別な街です。ここで解説したポイントをまとめると、以下のようになります。
- ジャマ・エル・フナ広場:昼も夜も楽しめる、街の中心。
- スーク:迷路のような市場で、交渉を楽しみながらお土産探し。
- おすすめスポット:5つの定番スポットを巡れば、マラケシュの魅力を堪能できます。
- 旅のコツ:軽犯罪に注意し、文化や人々との交流を楽しみましょう。
今回ご紹介した話が、あなたの不安を「ワクワク」に変え、マラケシュへの旅の第一歩となることを願っています。