
アラビア語「属格」は、所有を表す魔法のルール!これで文法が怖くなくなる
「アラビア語を勉強しているけど、『属格』って何だか難しそう…」
「単語の最後の音が変わるのって、どういうこと?」
そう思って、ここにたどり着いたあなたは、もうアラビア語文法の最初の山に差し掛かっています。属格は、日本語にはない考え方なので、難しく感じるのも当然です。でも大丈夫!属格のルールは、一度理解してしまえば、あなたのアラビア語の文章が、ぐっとネイティブらしくなる魔法のルールなんです。
それでは、アラビア語の属格について、初心者の方でも楽しく、そして分かりやすく解説します。これを読めば、あなたは今日から属格を怖がらずに使いこなせるようになるはず。さあ、一緒に属格の秘密を解き明かす冒険に出かけましょう!
結論、アラビア語の「属格」は、「〜の」を表す文法ルール!
アラビア語には、主格、対格、そして今回解説する属格という3つの「格」があります。この「格」は、単語が文章の中でどのような役割を担っているかを示します。
その中でも属格は、「誰々の〜」「何々の〜」といった所有や所属を表すときに使われる、とても大切な文法ルールです。
例えるなら: まるで、日本語の助詞「〜の」のようなもの。
「私の本」や「日本の首都」と言うときに、「の」を付けるのと同じように、アラビア語では、単語の語尾を属格の形に変えるんです。
属格の魔法!単語の語尾が「イ」に変わる?
アラビア語で属格を表す一番シンプルなルールは、単語の語尾が「イ」の音に変わることです。
基本ルール:
- 通常の名詞: 語尾の「ウ」や「ア」の音を、「イ」の音(
ـِ
)に変えます。 - 定冠詞「アル」を伴う名詞: 語尾の「ウ」や「ア」の音を、「イ」の音(
ـِ
)に変えます。
例:
البيت
(アル=バイトゥ) → 家في البيت
(フィ アル=バイティ) → 家の中に
この「フィ(〜の中に)」という前置詞は、次に続く名詞を属格にする魔法の言葉です。
属格が使われる3つのパターンをマスターしよう!
属格は、主に3つの場面で使われます。このパターンを覚えることが、属格マスターへの近道です。
1. 前置詞の後
前置詞(في
, إلى
, من
など)の後ろに来る名詞は、必ず属格になります。
في المطار
(フィ アル=マタールィ) → 空港にالمطار
(アル=マタール) → 空港
من اليابان
(ミナル=ヤーバーニ) → 日本からاليابان
(アル=ヤーバーン) → 日本
2. イダーファ(所有構文)の第2要素
アラビア語で「〜の〜」という所有を表す「イダーファ」という文法があります。この場合、2番目の名詞が属格になります。
كتاب الطالب
(キターブッ ターリビ) → 学生の本كتاب
(キターブ) → 本الطالب
(アッ=ターリビ) → 学生
ここがポイント! イダーファでは、第1要素(
كتاب
)には定冠詞「アル」や不定冠詞「タンウィーン」はつきません。一方、第2要素(الطالب
)は属格になり、必要に応じて定冠詞「アル」がつきます。
3. 所有を表す人称代名詞の後
「私の本」「彼の家」のように、人称代名詞を使って所有を表すときも、名詞は属格になります。
بيتـي
(バイティー) → 私の家بيت
(バイト) → 家-ي
(イー) → 私の
كتابـها
(キターブハー) → 彼女の本
まとめ:アラビア語の「属格」は、怖くない!
今回の「アラビア語の属格」の説明は、いかがでしたか?
- アラビア語の属格は、「〜の」を表す文法ルール!
- 名詞の語尾が「イ」の音に変わるのが基本!
- 前置詞やイダーファの後に、属格が使われる!
アラビア語の属格は、最初の一歩が一番大変です。でも、一度この魔法のルールを理解すれば、あなたのアラビア語の学習は、きっと何倍も楽しくなります。
あなたもこの知識を胸に、属格を使ったアラビア語の文章を組み立ててみましょう。