Lv.2 文字と音の魔法

文字や基本的な発音を覚え始め、少しずつアラビア語の地図が広がっていく!

アラビア語の子音を徹底解説|カギとなる「喉」と重い音のコツ!

「アラビア語を勉強し始めたけど、子音の発音が難しすぎる…」
「アラビア語の子音って、日本語にはない音ばかりで、どうやって発音すればいいの?」

アラビア語の子音は、日本語とはまったく違う発音の仕組みを持っていますが、その「秘密」を知れば、誰でも必ずマスターできます。

ここでは、アラビア語の子音の発音を、初心者の方でも楽しく、そして分かりやすく解説します。これを読めば、あなたはきっと、アラビア語の発音を見る目がガラリと変わるはず!さあ、一緒にアラビア語の子音が持つ秘密を探検しに行きましょう!


 

結論、アラビア語の子音は「喉と舌」がカギ

まず、最も重要なことをお伝えします。ラビア語の子音は、日本語にはない独特の音を多く含んでいます。特に、「喉を使う音」と「重々しい音」の二つが、日本人にとっての最大の壁となります。

例えるなら: まるで、日本語の「ラリルレロ」と英語の「R」の音が違うように、アラビア語の子音も、日本語の音とはまったく違う、独自の筋肉や場所を使って発音されるのです。

この「発音の壁」を乗り越える鍵は、喉と舌の使い方にあります。


 

日本語とアラビア語、母音と子音の意外な関係性

日本語とアラビア語は、言葉の「骨格」を何が担っているか、という点でまったく違います。この違いを理解すると、アラビア語の子音がなぜ重要なのかが分かります。

  • 日本語は「母音」が味付けをする料理
    日本語には「あ、い、う、え、お」という5つの母音があり、言葉の骨格を形成しています。

    • き (kaki)
    • け (koke) 子音は同じでも、母音を変えるだけでまったく違う言葉になります。まるで、同じ食材(子音)を使っても、醤油()で味付けするか、味噌()で味付けするかで、料理の味が変わるようなものです。
  • アラビア語は「子音」が骨格を作る建物
    一方、アラビア語には基本的な母音が「ア、イ、ウ」の3つしかありません。その代わりに、子音の組み合わせが言葉の骨格となります。

    • k-t-b という子音の並びは、「書く」という概念の骨格です。
    • それに母音という「壁紙」や「装飾」を付け加えることで、
      • kataba (カバ) = 彼は書いた
      • kutubun (クトゥブン) = 本(複数) のように、単語の意味が完成するのです。

この違いこそが、日本語にはない子音の発音を正確にマスターすることが、アラビア語学習において非常に重要な理由です。


 

アラビア語の子音の世界へようこそ!

アラビア語の子音は、全部で28文字あります。その多くは日本語の音に似ていますが、以下の文字は日本語にはない独特の音を持っています。

 

1. 喉を使う音

これらの音は、喉の奥から発声されるため、慣れるまでは少し難しく感じるかもしれません。

  • ع (ayn) アイン:
    • 発音の仕方: 喉の奥をグッと締めて、「ア」と発音します。まるで、うがいをする時の「ウッ」という音のようです。
  • ح (ḥāʾ) ハー:
    • 発音の仕方: 喉を擦るように息を吐きながら、「ハー」と発音します。ガラスを曇らせる時の「ハー」という息を、さらに強く、喉を使って発音するイメージです。
  • خ (khāʾ) ハー:
    • 発音の仕方: 喉の奥を鳴らしながら、痰を吐くように「ハー」と発音します。アラビア語らしい、特徴的な音です。

 

2. 重々しい音(強調された音)

これらの音は、舌を少し丸めて、口の中を広くすることで、重々しく、響くように発音されます。

  • ص (ṣād) サード:
    • 発音の仕方: 舌先を下の前歯の裏につけ、舌全体を丸めながら「ソー」と発音します。
  • ض (ḍād) ダード:
    • 発音の仕方: 舌先を上の歯茎につけて、舌全体を丸めながら「ドー」と発音します。アラビア語にしかない、独特の音です。
  • ط (ṭāʾ) ター:
    • 発音の仕方: 舌先を上の前歯の裏につけ、舌全体を丸めながら「トー」と発音します。

ストーリー: アラビア語を学ぶ生徒が、鏡を見ながら発音練習をしていました。喉を使う ع (ayn) の発音がどうしてもできません。

先生は言いました。「水を飲んでいる時を思い出してごらん。喉の奥がどう動いているかな?」

彼はその言葉をヒントに、喉の動きを意識しました。すると、不思議なことに、今まで出なかった音が少しずつ出るようになったのです。彼はアラビア語の発音が、口や舌だけでなく、全身の筋肉を使うスポーツのようなものだと気づきました。


 

アラビア語の子音をひとつ学ぼう!

アラビア語の子音について知ることは、アラビア語を学ぶ上で欠かせません。ここで、「子音」を意味するアラビア語の単語を一つ学んでみましょう。

  • 子音:حَرْفٌ صَامِتٌ (ḥarf ṣāmit)
    • 発音の仕方: ḥarfは喉を軽く擦るように「ハル」、ṣāmitは舌を丸めて「サーミト」と発音します。

 

まとめ:アラビア語の子音は「練習あるのみ」

今回ご紹介した、アラビア語の子音の発音については、いかがでしたか?

  • アラビア語の子音は、喉と舌の使い方で発音の壁を乗り越えられる!
  • 「喉を使う音」は、うがいや痰を吐くイメージで練習!
  • 「重々しい音」は、舌を丸めて発音!
  • アラビア語で「子音」はحَرْفٌ صَامِتٌ (ハルフン サーミトゥーン)と言う!

アラビア語の子音は、最初こそ難しく感じるかもしれませんが、練習を繰り返すことで必ずマスターできます。さあ、あなたもこの知識を胸に、アラビア語の世界をもっと深く知ってみませんか?

関連トピック