Lv.2 文字と音の魔法

文字や基本的な発音を覚え始め、少しずつアラビア語の地図が広がっていく!

アラビア文字が「右から左」に書かれる、その秘密を探る。

「アラビア語って、右から左に書くって本当?」
「なんでそうなったんだろう?逆だと変な感じがする…」

そう思ったあなた!素晴らしいですね! 「アラビア語の扉」へようこそ。ここでは、アラビア文字が「右から左」に書かれる、その不思議な秘密を、魔法のじゅうたんに乗って、一緒に解き明かしていきましょう!


 

アラビア文字の「右から左」は、世界を広げる合図

私たちが普段使っている日本語や英語は、左から右へ書かれますよね。でも、アラビア語の文字は、まったく逆!「右から左」へと進んでいきます。

  • 例えるなら: まるで、普段と違う道を通るようなもの。最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、この「右から左」という書き方には、ちゃんと深い理由と歴史が隠されているんです。この秘密を知れば、アラビア語の世界がもっと面白く見えてきますよ。

 

なぜアラビア文字は「右から左」に書くの?3つの秘密の理由

アラビア文字が「右から左」に書かれるのには、いくつかの説がありますが、特に有力な3つの理由をご紹介しましょう。まるで、歴史の「タイムカプセル」を開けて、その頃の人々の暮らしを覗くような感覚です。

 

理由1:古代の「ノミとハンマー」が関係している?!

最も有力な説の一つは、古代の書記方法に由来するというもの。 昔々、紙がまだなかった時代、人々は石板や粘土板に文字を刻んでいました。その時、右手にノミ、左手にハンマーを持って文字を彫っていたそうです。

  • 例えるなら: あなたが石に文字を彫ると想像してみてください。右手にノミ、左手にハンマー。この姿勢だと、右から左に彫っていく方が、文字が見やすく、効率的だったと考えられています。右利きが多い人類にとって、理にかなっていたのかもしれませんね!
  • ポイント: アラビア文字だけでなく、ヘブライ語など、他の古代の言語も右から左に書かれるものが多いのは、こうした共通の背景があるからだと言われています。

 

理由2:インクの「汚れ」を防ぐため

もう一つの説は、パピルスや羊皮紙にインクで文字を書いていた時代に由来するというもの。 もし左から右に書くと、書いたばかりの文字を右手が擦ってしまい、インクが滲んで汚れてしまう可能性がありました。

  • 例えるなら: あなたが絵の具で絵を描く時、書いたばかりのところが手で擦れてしまって、残念なことになった経験はありませんか?アラビア文字が右から左に書かれるのは、そうした「文字を美しく保つ工夫」だったのかもしれませんね。利き手を汚さずに書くための、賢い知恵だったのです。

 

理由3:「心の方向」が関係している?!(ちょっとスピリチュアルな説)

アラビア語圏では、イスラム教が深く根付いています。イスラム教では、礼拝の際にメッカの方向を向くなど、特定の方向を意識することがあります。

  • 例えるなら: 西洋では「左」は不吉な方向とされることがある一方、アラビア文化では「右」は縁起の良い方向とされています。アラビア文字が右から左に書かれるのは、そうした文化的な「右」への意識が影響している、という説もあります。これは、文字が単なる記号ではなく、人々の心や信仰と深く結びついていることを示しているのかもしれませんね。

 

「右から左」の謎が解けると、アラビア語がもっと楽しくなる

「右から左」というアラビア文字の書き方は、単なるルールではありません。それは、古代の人々の生活や知恵、そして文化や信仰が詰まった、歴史のメッセージなんです。

この謎が解けると、アラビア語の学習が、まるで古代文明の「探検」のように感じられませんか?文字を見るたびに、その背景にある壮大な歴史に思いを馳せることができるでしょう。


 

アラビア文字は右から

結局、アラビア文字が「右から左」に書かれることは、 「一見すると不思議な『逆方向の文字』も、実は古代の人々の賢い工夫や文化的な背景から生まれた『理にかなった書き方』であり、その秘密を知ることで、あなたはアラビア語の世界を単なる言語としてではなく、『歴史と文化が息づくアート』として深く楽しむことができるようになる」 ということなんです。

次の「魔法のじゅうたん」では、アラビア語の数字の秘密にも迫ってみましょう!

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