Lv.5 文化の宮殿

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アラビア語とパキスタンの関係は?意外と知らない言葉の秘密

アラビア語パキスタンって、どういう関係があるの?」
パキスタンの公用語って、アラビア語じゃないの?」

そう思ったあなたは、アラビア語の世界の不思議に気づき始めていますね。実は、パキスタンの公用語はアラビア語ではありません。しかし、両者には深い歴史的なつながりがあるんです。

ここでは、アラビア語とパキスタンの言葉の意外な関係を、初心者の方でも分かりやすく解説します。これを読めば、あなたのアラビア語学習は、きっともっと広がりを見せるはず!


 

結論、パキスタンの公用語は「ウルドゥー語」!でもアラビア語が超重要!

パキスタンの公用語はウルドゥー語と英語です。しかし、ウルドゥー語はアラビア文字をベースにして書かれています。

例えるなら: まるで、日本語の「ひらがな」が、漢字から生まれたように、ウルドゥー語の文字は、アラビア文字という「親」から生まれたようなものです。

姿は似ていますが、発音や文法は全く違う、という関係なんです。

この「文字は同じ、言葉は違う」という点が、両者の関係を理解する上で最も重要なポイントです。


 

なぜウルドゥー語はアラビア文字を使うの?歴史をたどる旅

ウルドゥー語がアラビア文字を使う理由は、歴史的な背景にあります。

 

1. イスラム教との深いつながり

パキスタンはイスラム教徒が非常に多い国です。イスラム教の聖典であるクルアーン(コーラン)は、アラビア語で書かれています。そのため、ウルドゥー語もアラビア文字を使うようになったんです。

 

2. 文化的交流の影響

インド・パキスタン地域は、歴史的にアラブやペルシャとの交流が盛んでした。この交流を通じて、アラビア語やペルシャ語の言葉や文字が、ウルドゥー語に取り入れられていきました。


 

アラビア語学習者にとってのメリットとは?

「じゃあ、アラビア語を勉強していれば、ウルドゥー語も読めるようになるの?」

答えは「はい、読めます!」

  • 文字が読める!
    • アラビア文字を覚えていれば、ウルドゥー語の文字も読むことができます。
    • もちろん、ウルドゥー語独自の文字もありますが、基本的な文字は共通しているので、学習の大きな助けになります。
  • 単語が似ている!
    • ウルドゥー語には、アラビア語から借りてきた単語がたくさんあります。
    • 例えば、「本」はアラビア語كتاب (kitāb)、ウルドゥー語でもkitābです。
    • شکریہ (shukriyah) → 「ありがとう」は、アラビア語شكر (shukr)から来ています。

 

まとめ:アラビア語とパキスタンは、言葉の兄弟!

  • パキスタンの公用語はアラビア語ではなくウルドゥー語
  • しかし、ウルドゥー語アラビア文字を使い、単語も似ている!
  • アラビア語を学ぶと、ウルドゥー語の文字も読めるようになり、学習の幅が広がる!

アラビア語とパキスタンは、言語学的に見ると「言葉の兄弟」のような関係です。一見すると違う言葉ですが、そのルーツをたどると、深いところでつながっていることがわかります。
あなたもこの知識を胸に、アラビア語とウルドゥー語のつながりを探求してみませんか。

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